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2011/11/29 火

自分のアタマで考えよう

4478017034自分のアタマで考えよう
ちきりん 良知高行
ダイヤモンド社 2011-10-28

by G-Tools

ダイヤモンドの編集者さんから献本いただいてあっという間に読み終わりました。

我々が普段「考えている」と自分で思っていることが、実は考えていなくて作業をしているだけだった、あるいは、知っていることを当てはめているだけだった、ということを気づかせてくれる本。

個人的には30を超えてから大学院に行って、アカデミズムの世界にいる先生方の講義を聞き、それらを理解しようともがいていたとき、「あ、考えるってこういうことだったか」という経験をしたので、それに近いかなと思いました。

仕事をしているとついついパターン化しようとしますよね。職場での課題は、大体それまでに経験したこと、あるいは、部内、社内で共有化されている経験の中から、どれかのパターンを当てはめるとある程度は解決できると思います。しかし、それだとブレークスルーや新しい発想は生まれない。でも、仕事に追われて時間がないので、とにかくパターン化しようとする。あげくにパターン化していることも気づかずに仕事を進めてしまいます。

また、仕事では知っていさえすれば対応できることもたくさんあります。例えば請求書の書き方1つとっても、それは書き方さえ知っていれば対応できますし、業界に関する様々な知識も知ってさえすればなんとかなる。これって単なる情報アービトラージの世界であって、他の人も同じように知ってしまえば、自分のオリジナリティやアドバンテージはなくなってしまいます。でも、情報アービトラージの世界で仕事をすると簡単なので、ついそれに走りがち。

それがひとたび大学院などに行くと、考えるわけです。知っていることではパターン化できないし、知らない内容だし、考えないと答えが見えてこない。大学院に行って初めて、「あ、自分の日々の仕事はパターン化の連続だったな」、と反省しました。

この本は、そういうことを大学院に行かずとも気づかせてくれるという本です。もっと興味が湧けば大学院に行くなりという選択肢はいいのではないでしょうか。その場合は、実務出身の教員が教えている授業よりは、アカデミズムの世界にずっといる教員の授業の方がいいでしょう。実務出身者の授業は、ともすれば知識のアービトラージの世界で終わってしまいますが、アカデミズムの世界にいる教員の方は常に本質は何だと考えていますので、社会人にとっては非常に新鮮。

もっとも、本書の想定読者に学部生はど真ん中に入っているので、学部生にとってもオススメできます。特に、就職を控えた4年生は、この本を読んで得る感覚を就職後も持続できれば強いと思います。

本の構成も興味深いです。最初と最後がパンチ力があり、やはり本はこういう構成がいいよな、と思った次第でした。そして、実は著者のちきりんさんのブログは今までほとんど読んだことがなかったのですが、こうやって本という形で登場すると、新たな読者を開拓できるわけで、やはりメディアミックスは重要だなと思ったり。本は面白いですね。

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