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2009/05/01 金

15歳からのファイナンス理論入門

15歳からのファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?
慎 泰俊
4478008256

新年度が始まり、なかなかブログの更新もできていませんが、この本のご紹介も後手に回ってしまいました。このブログをお読みの方であれば、楽しんでいただけると思います。

この本が秀逸さはすでに副題に表れていますが、ファイナンス理論でのリスク分散という概念を、桃太郎に置き換えてしまうことです。「桃太郎はなぜ、犬、猿、キジを仲間にしたのか?」と聞かれて、50人中49人が「リスク分散」と答えることができても、リスク分散の概念を説明せよと言われて、桃太郎を思い浮かべることができる人は50人中1人ではないでしょうか。

本の中身は、終始このような形で進んで行きます。ファイナンスの「理論」をこういう形で実感として学んでいくのです。ファイナンスと聞くと数式を思い浮かべるわけですが、タイトルにも「ファイナンス理論」と書いてあるとおり、理論や概念を体得しましょう、というのが主眼に置かれています。よくよく考えると、こういう本ってなかったですよね。ファイナンスは数式と思いがちですが、もちろん数式も非常に重要なのですが、その前に世界観というか、前提というか、そう、理論的な枠組みを理解してしまえば、その後に数式を学ぶとすっと体得できるんですよね。

著者の慎さんとは、何年か前に私の主催したRTCカンファレンスで知り合いました。彼のブログで検索すると出てきました。2005年。4年前ですね。当時はまだ大学生だったんじゃないかと思いますが、その後就職され、一方で早稲田のファイナンス研究科にも進学され、私が去年ファイナンス研究科に入学した時にちょうど入れ違いで卒業されていったという経緯です。野口悠紀雄先生の授業のチューターをされていて、週に1回学校に来ているので、去年学校で「おお~!お久しぶり!」なんてことになったのでした。

私のブログだと、コーポレートファイナンス寄りの話が中心なので、株主とかコーポレートガバナンスとかそんな話が結構多いですが(と言っても、そっち方面の話は最近全然ブログでは書けていませんね・・・)、この慎さんの本は特にファイナンスの中でも証券投資サイドについて知りたい人にとっては、ぜひ最初に読むべき本だと思います。もっとも、内容の多くは企業ファイナンスでも適用可能ですし、おそらく慎さんとしては、生き方へのヒントをも含めてこの本を書いたのではないかと想像します。

しかし、7つも年下なのに、こういう本が書けてしまうんですよね。

そして、こうやって新しい優秀な人を発掘して、その能力を読者に分けることができるというのは、本というメディアのすごいところだな、と今回新たに思いました。

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コメント

ご無沙汰しています。慎さんもたまにNFSに来られてるのですね!
早速、紹介の本を読んで見ます。広告をみて気になってたのですが。
慎さんには不動産金融工学の勉強会をやってもらいました。懐かしい!ROY

Posted by: ROY : at 2009年05月01日 15:15

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