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2006/08/29 火
北越の買収防衛成功の副作用が心配
これが企業買収防衛のモデルケースだ!みたいな風潮にならなければいいなと思いますが、簡単に一言で言うと、back to the old ecoomy、持ち合い時代へようこそお帰り、って感じでしょう。
三菱商事と日本製紙に株を持ってもらって救済。ただ、それだけのことですものね。三菱商事と日本製紙が自社の株主に対して説明がつくのかどうか、その一点ですよね。
北越製紙の株主にしてみると、TOBが成立しなかったので、一株800円で売却するチャンスはなくなってしまいましたが、市場では一時株価が800円を超えていましたし、その意味では北越の株主はTOBのメリットを受けたことになります。ので、TOBが成立せずに北越の株価が下がっても、あまり文句は言えないだろうな、と思います。
今後北越の経営陣に求められるのは、自社の独自経営でも株価がTOB価格の800円以上になるということ。1年後、2年後になってもずっと株価が低迷したままだと、解任要求されるべき、または再任を否決されるべきなんでしょうね。
独自経営でも1株800円以上にできるという明確なプランやビジョンが示されないまま、買収防衛に成功しちゃった北越。こんなことでいいのかなあ、と思いますが、それが気に食わない嫌な株主は市場で売却しておけばよかったわけであり、アリナシでいくと、アリってことになってしまうのでしょうね。
ただ、持ち合い時代への逆戻りだけは起こらないで欲しいなと思います。経営陣が「よし!やっぱり安定株主を持つことが敵対的買収防衛にはベストだ!」と思って、安定株主を作ることに躍起になると本末転倒ですものね。経営陣の責務は企業価値を上げること、ただ、それだけですから。持ち合い復活は日本経済にとって1つもいいことがないと思うので。
でも、やっぱり、北越の三菱商事に対する増資は利益供与なんじゃないかと今でも思うのですが。
コメント
日本製紙の”ちょい持ち出資”は、海外からかなり非難を浴びてるんでしょうね。ただ、上場会社でもあり、表立って、商事とガッチリ握手で共同経営ってのもなかなか難しいでしょうしね。
王子が自前で設備すると言うことは北越を潰すまで価格競争する覚悟を決めたと言うことですから、責任云々言ってる間に(5年前後で)北越は消えて無くなるでしょう。要は王子vs日本になりますね。投資の積極性・即時性・総資本力等々から見て王子に蹂躙される可能性がかえって高まったと思います。
三菱は色々言っても王子を敵に回せないしがらみがありますから、今後別の場面でリターンするでしょう。
>今後北越の経営陣に求められるのは、自社の独自経
>営でも株価がTOB価格の800円以上になるということ。
>1年後、2年後になってもずっと株価が低迷したまま
>だと、解任要求されるべき、または再任を否決され
>るべきなんでしょうね。
こういうことについて社外取締役が指摘、責任を問うべきなのでしょうね。
この会社には社外取締役がおらず、独立委員会も社外監査役が中心だったようですが、アドバイザーもこれが一段落したら、社外取締役の招聘を要求しているかもしれません。
でも、このような事実上の持ち合いに走る会社が、おいそれと(経営者)自身に対して厳しいことを言う社外取締役を入れるはずもないかな、とも思えます。
株価ももちろんですが、今後のこの辺りの体制に注目したいと思います。
>北越の三菱商事に対する増資は利益供与なんじゃない>かと今でも思うのですが。
全く同感なのですが・・でもどうして王子側は第3者割当の差し止め(もしくは事後的な異議?)を求めなかったのでしょうね!?当初王子側はアナリスト向け説明でもソツがない印象で十分に勝算ありかな・・と思っていたのですけど、その後の戦略は手ぬるさ・・というより隙だらけで北越側に逆に先手をとられていた印象ですね。王子側としては「あまり荒々しいことをやると買収後の拒否反応が怖い」と思ったのでしょうか。。それにしても王子側のアドバイザーの野村って一体何をやっていたの!?って感じですね。敵対的買収を仕掛ける側の黒子としてはあまりにも策がなさすぎ。。という感じで、あまり"天下の"野村らしくない対応でしたね。。
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