2010/08/24 火
地方を元気にしよう、という声は東京でも地方でもよく聞きます。「地方を元気にしよう」、と言う時、都市部は元気だという前提が裏にあるように思います。
確かに地方は、少子高齢化、産業の空洞化、重い財政負担など様々な問題を抱えています。ただ、それらはまさに日本が抱えている問題でもあります。
3月まで東京にいたときは、地方の問題は他人事、かのように思っていました。「東京は元気だし、東京が日本を引っ張っていけば、そのうち地方にもおこぼれが行くよね」、みたいな考えもありました。一方、東京が元気であればいい、あるいは、東京の成長が地方におこぼれを提供する、という考えに何かしらの違和感を感じていたのもまた事実。
その違和感ってのは、きっと、東京という局所的な部分ではなく、日本という観点で見た場合、地方の抱える問題が、そのまんま日本が抱える問題に置き換えられるということから来ていたんでしょうね。
東京は、元気なのではなく、延命可能、というのが正確な表現なのかもしれない、と4月に札幌に来て思うようになりました。延命措置は治療ではないので、そのうち治癒できないほどの大きくなった問題を抱えてしまう可能性があるな、と。
地方が今抱えている問題は、ミニチュア日本版みたいなもので、それを解決できる地方が登場した場合、一挙にそれは日本の最先端になりうるな、と思います。
東京にいると見えないことがたくさんあります。それは東京を出ないと見えないし、東京にいるとオッケーな感覚にも陥ります。しかし、その感覚が最も怖いな、と今は大いに思います。
うちの学生が今東京でインターンを経験していて非常に生き生きしていましたが、学生の間に東京を見ておくことは非常に重要だと思いますし、できれば若いうちに東京で働く経験も持ってほしいな、と思います。やはり日本の中心ですからね。しかし、そこに埋没してしまうとダメなんですよね。
うまく表現できないのですが。
2010/07/09 金
![]() | 自分のこと100言う英会話―シンプル自己紹介フレーズで英語が話せる! 浦島 久 クライド・ダブンポート ダイヤモンド社 2010-04-16 by G-Tools |
ダイヤモンド社の和田さんより献本いただきました。著者の浦島さんが小樽商科大学の特認教授ということで。
で、この本はいいですね。そのまま海外旅行やショートステイにもって行くのに最適だと思います。よく英語できません、しゃべれません、という人が多いのですが、実は日常会話で使うフレーズやボキャブラリーは非常に数が少ない。なので、この100言う英会話さえあれば、初対面の人ともある程度打ち解けることはできます。
フレーズを集めた後ろのトラックだけ切り取って(10ページもない)持ち歩くだけでも、咄嗟の時に十分間に合いますね。そして、少しの応用でいかようにでも使えるものなので、これは本当に実用的でいいと思います。
おそらくお風呂に浸かりながら毎日ペラペラめくっているとそのうち頭に入ってきそう。公用語が英語の会社も出てきていますが、最初からハードル高くしても英語の学習は挫折しがちなので、まずは100言えるようになる、この感覚重要かも。英語が「ペラペ・・・?」ぐらいの私の感想でした^^。
2010/06/22 火
なぜ出口治明氏は小樽商科大学に手弁当で来てくれるのか:著書「『思考軸』を作れ」から
以前、私の本をご担当頂いた英治出版の杉崎さんより献本を頂いてあっという間に読了。本はお世辞抜きに最近読んだ本の中で最高にいいです。特に若い人にはワクワクする本で、まさか62歳の方が書いた本をは思えない。早速明日の授業で学生に勧めます。
で、あまりに出口さんと私自身の思考回路が似ていてびっくりしました。
![]() | 「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由 出口治明 英治出版 2010-06-25 by G-Tools |
まえがきには「自分の軸」を持てと書いてあり、私が3年前に出版したキャリアメイク術という本も、帯に「自分の軸を持て」と書いてあります。
また、何かを得ることは何かを失うことである、ということ、直感で選択しろ、周りに惑わされるなという当たりも同じ考えです。大いに共感しました。
そして、日本にとって重要なのは、女性の地位向上、教育、特に、「まずはいまいる大学生がもっと学べるようなシステムを作ることから始めるべき」という点も、今年から教員になった私にとって、大いに共感します。
そして、「『呼ばれたらどこへでも行く』というのが私のモットー」と著書の中でおっしゃる出口さん。こんな出口さんに「小樽商科大学に来て下さい!」と無理なメールを送ったうちの学生。すごい確率で当たるものです。
ただ、おそらくこれまでの出口さんの著書や言動の中に、学生にそのような行動をさせる何かが含まれていたのでしょうね。
集まった「多様な旅の仲間」のくだりでは、当小樽ブリッジプロジェクトの運営に関してもヒントを頂いた気がします。
若者と女性のリーダーを増やす仕組みを作れば日本は上手くいく、というのが私の結論と語る出口さん。6月30日16時~18時に小樽商科大学で開催される「小樽ブリッジプロジェクト」で、どのようなトークセッションを学生と繰り広げるのか、いまから楽しみです。
当日はustream配信も行います。
http://www.ustream.tv/channel/otr-bridgepj
お楽しみに。
第3回小樽ブリッジプロジェクト、ゲストライフネット生命出口治明氏まであと8日。
2010/06/12 土
6月10日11日に札幌で行われたIVSベンチャーサミットに出席してきました。400名という大規模なものでしたが、グリー、ミクシイ、DeNA、サイバーエージェントなど、名前の知っているベンチャーの経営者が多数講演者やパネルとして出席し、また、オーディエンスとして出席するベンチャー経営者も、活躍している人たちばかりで、まさに日本のベンチャーサミットでした。
中身は非公開みたいですが、一部はustreamでも流してましたし、参加者がツイッターでつぶやきまくっていたので、ツイッターやtogetterで#ivsで検索して流し読みすると大体の内容は分かるのではないかと思います。
もっとも、参加者のほとんどはIT、ネット系ビジネスをやっている人たちですので、日本のベンチャー界の縮図かと言われるとそうではないのですが、それでも今の日本のベンチャーシーンを知るには、もってこいだと思います。
私は今回初めて出席してきました。例年は、結構知っている人が多いし、わざわざ札幌や宮崎に行ってまで・・・なんて思っていたのですが、実務出身の大学教員となった今や、実務界との接点が今までに比べるとグンと重要度が上がったのと、今年から札幌に引っ越している中においては、東京からベンチャー経営者が大挙して札幌にやってくるのに、そこに参加しないなんてもったいない、と思って参加させていただきました。
今年はソーシャルゲームが一番大きなテーマになっていたようですが、最後にはソーシャルゲームはややお腹いっぱいという方々もいらっしゃったようです。テーマの旬さと多様性の両立はなかなかに難しいだろうと思いますし、ゲームは日本のお家芸的な面もありますので、今年はこれでよかったのではないかと個人的には思います。
ただ、そんな中、最後のセッションでライフネット生命の岩瀬君が、「ソーシャルプラットフォームを活用して、ゲーム以外に何か展開出来ないか、例えば既存のビジネスモデルを変える何かはないかしら」みたいな投げかけをし、最後のセッションからのセルフブレスト的なtake awayとしては極めて同意するものがありました。
生保と聞くと全くソーシャルなイメージを持たないのですが、生命保険ビジネスは、それ自体がソーシャルなビジネス(加入者が多くないと成り立たない)ので、図らずもソーシャルど真ん中にいる岩瀬くんがソーシャルネット系経営者に囲まれてパネルディスカッションに参加しているのが非常に面白い構図でした。
で、個人的には今回の一番の目的は地域活性化と産学連携のためのパートナー探しでした。いい出会いがたくさんありました。イトクロの山木社長、エフルートの尾下社長、リアルワールドの菊池社長、インディソフトウェアの野津社長らとはこのあたりのテーマで大いに盛り上がり、リアルワールドさんの札幌ラボには、早速今月中に小樽商科大学の社会情報学科の学生あたりで興味ありそうな人たちを引き連れて社会見学に行くことで話がまとまってしまいました。
また、元オプトで現アーキタイプの福岡取締役からは、学生を1~2ヶ月ぐらい預かってインキュベーションするのは全然ウェルカムよ、なんて言ってもらい、これも実現したいと思います。
その他、中国-札幌・北海道のビジネスも構築したいねということで、zen partnersの仲さん、そして、中国のobservantech chinaの城野さんとも盛り上がり、これは何かなりそうな予感がします。
会う人、会う人が口を揃えていっていたのは、札幌圏のポテンシャルの高さです。新千歳空港からの海外へのアクセスが非常に良く、人材も有能であること。自分たちで勝手にセルフアセスメントを低くしすぎていて、そのポテンシャルに気づいていないのがもったいない、とのことで、まさにagreeでした。
この400名の中に高校の同級生が一人、後輩が一人いて、彼らがベンチャー界ではなかなかな人気者で、今回ももろもろ助かりました。特に同級生だったzooeeの吉田社長は、「あ、○○さん、ちょっといいですか?こいつ、ホウダって言ってオレの高校の同級生なんですけど、」とか言いながら、次々といろんな人を紹介してくれて、相変わらずのパワフルぶりに大いに刺激を受けました。彼ともベトナム-北海道で何かできないかなと思います。
2010/06/12 土
先日、小樽商科大学でトークイベント『小樽ブリッジプロジェクト』のゲストとして登場したアシシの本が出版されて、献本いただきました。ワールドカップ開催国32カ国をヨモケン氏と一緒に旅をして、自ら見聞きした旅行記ですが、単なる旅行記にとどまらず、30代前半のビジネスパーソン二人の等身大の人生と考え方みたいなものが反映されていて、非常に面白いです。
| 世界一蹴の旅 サッカーワールドカップ出場32カ国周遊記 | |
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この世界一蹴を読んで思い出したのが、女性向けの書籍ですが、米国で"midlife crisis at 30"という書籍。出版されたのはたしか5年ほど前だったかと思います。
| Midlife Crisis at 30: How the Stakes Have Changed for a New Generation, and What to Do About It | |
![]() | Rodale Pr 2004-03 売り上げランキング : 334831 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(これの翻訳をしたいという企画を出版社に持ち込みたくて、当時原書を購入したですが、結局バタバタしているうちに出版社に企画を持っていかずじまい・・・。今更ながらやってみたいように思います。。。)
midlife crisis at 30の内容は、基本的には家事育児だけに専念していた自分たちの親、すなわち団塊世代にあたる母親を見てきた娘たちば、「母親みたいにはなりたくない、私はキャリアのある人生を過ごしたい」と思い、大学卒業後バリバリ働いてきたものの、30歳になって、「さて、私はこのままキャリアをバリバリやっていていいのだろうか、これが私が求めていた幸せなんだろうか。自分っていま、本当に幸せ?」なんて自問自答を30歳前後でし始めてしまう、というお話で、実際にいろんな人にインタビューをしたりしています。
実際、女性に限らず、キャリアカウンセリングの世界では30前後の焦燥感が発達理論の中でキチンと説明されるそうです。自分の目の前に無限の可能性が広がっているように感じていた20代と違って、30歳前後は、現実の世界での役割も増え、急速に可能性が限定され始めるように感じ、焦ったり喪失感を感じることがある、とのことで、全くそのとおりだな、と思います。
自分を思い返しても、起業をしたのは29歳。「30歳になる前に」、って強く思ったのを記憶しています。そして、まさに20代は自分の可能性は無限だと思っていましたし(今でもその思いはあまり変わっていませんが・・・笑)、私の場合はあまり焦燥感というのはありませんでしたが、それでも一昨年あたりはややそんなものを感じた時期もありました。
で、この世界一蹴の旅の書籍に戻ると、この書籍の一番のポイントは、そういう30歳を少しすぎた元ビジネスパーソンが1年間の旅をして見聞きしたこと、感じたことが率直に書かれているということです。旅行記ですが、キャリア論にもつながる書籍だと思います。
騙されたと思って本の最初の方にある写真のページをパラパラとめくってみて下さい。30歳を超えたビジネスパーソンで、なかなかにこれほど素敵な笑顔で写真に収まることはないと思います。そのような笑顔を作り出したのは、旅先で出会った人々であり、その旅そのものが彼らの人生を変えて行っているというのが写真で一発で伝わってきます。
今は著者は南アフリカでワールドカップの応援をし、旅の終りを迎えようとしていますが、彼らが今後どのような人生を歩むのか、非常に楽しみです。私自身も大いに刺激を受けたので、負けじと頑張ります。また小樽に遊びにきてくださいね>アシシ
2010/06/12 土
当ブログも参加しているAMNというブログネットワークにおいて、ブログ読者アンケートというのを実施しています。短的には、当ブログのトップに出るバナー広告の配信ネットワークですが、広告の配信にあたり、どんな読者さんがいらっしゃるかを把握させてもらいたいというものです。毎年実施しており、今年で4回目。
お時間ある方は、こちらからご協力くださいな。
それより、ちゃんとブログ更新しなよ、って感じですよね。完全にツイッターシフトしてしまっているので、なんとかしなきゃです。ただ、ブログのエントリーも自動的にツイッターにフィードされるようにしているので、毎回のつぶやきをブログにしてしまえば済む話なんですよね。あ、でも、リツイートとかはできないか。
2010/05/10 月
それは、ツイッターでのあるつぶやきから始まったのでした。
知り合いの弁護士さんが、「一度小樽行ってみたいです(笑)」なんてつぶやくもんだから、この方のお話は学部生にもMBAの生徒さんにも聞かせてあげたい、と思った瞬間に、「そしたら学内で講演会企画します。最前線のビジネス弁護士の話を学部生にもMBAの方々にも聞かせてあげてください」なんて、ツイッターで反応してしまったわけです。
すると、「うっ、軽い気持ちで書いたのですが、楽しそうですし、この際、一度行ってみますかw」という御返事をいただき、よーし、この際だから「ツイッターで東京からいろんな人を小樽&札幌に呼び寄せるプロジェクトにしちゃおう。映画Field of Dreamsだ。If u build it, he will come」なんて、私も調子にのってきました。
すると、コンサルタントを辞めて世界一蹴の旅に出ているアシシ氏から、「来月札幌に帰省予定。すすきので飲もう」なんてノーテンキなつぶやき。いやいや、あなたの今の世界一蹴の話、ちょー聞きたいし、学生もちょー興味持つだろう、と思った瞬間に、「じゃ、小樽商科大学に来て!学部生にビジネス最前線の経験と世界一周の冒険について話してあげて。5月19日水5限、その後学生と懇親会だね。って勝手に決めちゃった 」ということで、決めちゃいました。
同時進行で、オイシックスの元副社長からも、「ぜひ参加しますよ」なんて軽く請けあってくれて、これで第二回目のゲストも確保。弁護士さんのつぶやきから約1時間。プロジェクトの立ち上げから初回講演の日時とスピーカー確保まで、そして、第二回目のゲスト確保まで、全部ツイッターで決まっちゃいました。
で、翌朝からツイッター上で小樽商科大学の他の先生からも、「面白いプロジェクトですね」と反応をいただき、そして生徒が「いろんな人を小樽に呼んじゃうプロジェクト、興味あります!」とつぶやき始める。そこからダーッといろんな生徒を巻き込み、プロジェクトが走りだしました。
初回会合に集まった生徒は約15名。学科も学年も異なる人達の集まりなので、当然初対面同士がワンサカ。しかし、お互い噂は聞いていたりしていたみたいで、いつかは話したいなと思っていた生徒と知り合うきっかけになったと喜んでいた生徒もいましたし、やはり、行動を起こせばいいことあるもんですね。
その後、ツイッター上のやりとりを見ていた(らしい)、小樽ジャーナルの方から取材依頼。取りまとめ役の学生たちにインタビューを実施し、こんな記事としてまとまりました。他にもウェブ会社の方が協力しますよとおっしゃってくださったり、学校の取り組みを地元のビジネス界もすぐにキャッチする当たり、非常に興味深いです。
正式名称は「小樽ブリッジプロジェクト」と決定しました。いろんな人達の架け橋(ブリッジ)になる、という意味合いが込められているとのこと。プロジェクトの告知用ブログが立ち上げり、mixiのコミュもできて、ツイッターをやったことのなかった学生も徐々に始めて、小樽商科大学のハッシュタグの #otaruuniv を使い始めたり。
今日はまた新たなゲストスピーカーをツイッター経由で確保。政策研究大学院大学の安田先生。経済学をやさしく教えてくれるピカイチの先生、なのに、所属は大学院ということで一般の学部生がその授業を受ける機会は残念ながらほとんどないんですよね。そんな貴重な機会を小樽商科大学の学生は得ることができちゃうなんて、いやいや、ツイッターの巻き込み力、これはすごいすごい。
ということで、小樽まで行ってあげてもいいよ、というゲストを大募集。また、講演聞きたい、実行メンバーに加わりたいという小樽、札幌近郊の学生さんもウェルカム。ツイッターでは、早速北大の学生さんが興味を示してくれて、第1回講演にやって来るそうで、こうやって近辺の大学同士での学生の交流などが進むと、活性化されていいですよね。
今私自身が体験している地方の大学での経験、それは、地方の大学だからこそできるまとまり感とスピード感ですが、これらは首都圏以外の大学の活性化に関してのヒントを提供してくれるように思います。
2010/05/01 土
むしろ、30代が読むべき本ではないかと思ってしまいます。
-成功を阻む最大の壁は、自己規制
-仕事は大変だが、本当に大変なのは、自分自身を作り替えるという決断
-自分のキャリアを考える上で、「かくあるべし」というルールを破ってもいい
-ルールは疑ってみる価値がある
20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
Tina Seelig 
2010/04/23 金
小樽&札幌に移って以来、なるべく日々の出来事や考えをブログ書こうと思っていたのですが、ほとんどツイッターに書いちゃっていて、ブログに書けていません。当ブログのサイドバーにもツイッターの内容を表示されるようにしていますが、携帯から見る場合などはツイッターのほうを直で見た方が楽でしょうから、もしご興味ある方は私のツイッターアカウントはthodaです。まあ、ツイッター内で名前で検索していただいても出ますし、Googleで私の名前で検索しても、ツイッターの私のページは見つかると思います。
2010/04/20 火
この4月より小樽商科大学に赴任しました。3月あたりにリアルで顔を会わせた方には直接お伝えしたので、ご存じの方もいらっしゃいますが、ちゃんとした転職のご挨拶ハガキやメールはまだ送っておらず、このブログでも告知していなかったので、ご報告です。もう少し早く告知しようと思っていましたが、一通り自分が赴任した大学および大学院の状況がわかってからにしようと思い、今となりました。
正確には小樽商科大学ビジネススクールという、社会人向けのMBAの教員です。アントレプレナーシップ専攻ということで、起業や事業立ち上げを中心に学ぶMBAコースということになります。ただ、学部の授業も持つので、時間としてはMBAと学部半々になります。これまでのコーポレート・ファイナンス、M&A分野での経験と、起業やベンチャーキャピタルファンド運営の経験など、微力ながら貢献できればな、と思っています。
今回の新たなキャリアをご報告した人の反応は真っ二つに分かれました。ひとつは、「え?なんで?ってか、大学院終わったらまた何か始めると思って楽しみにしていたのに…」というガッカリしました、という反応。もうひとつは「うんうん、絶対に向いているよ。ってか、そうなると思っていた」という反応。ただ、皆さんに共通していたのは、北海道という場所には相当驚いたということでした。なぜに北海道?という点については、後ほど触れます。
私のこれまでのキャリアは、2004年3月までは投資銀行でサラリーマンをやり、その後SNSで起業をし、その事業を売却して、2005年にVCの立ち上げと運営、そして、2006年に独立してワクワク経済研究所LLPを立ち上げました。2006年以降は主に、企業の財務戦略の解説やベンチャー企業の社外役員、そして、投資ファンドのアドバイザリー業務などをしてきましたが、メインは解説業でした。これは、企業財務、金融のお話を一般の方々にも理解しやすいように翻訳すると言った方が正確かもしれません。
2008年からこの3月までは早稲田大学大学院のファイナンス研究科で金融を全体的に理論立てて学ぶこととしました。この間、様々な活動をやや控えめにしていたので、「早稲田の大学院が終わればまたなにかきっとコイツは仕掛けてくるに違いない」と思っていた周りの方が多かったのも事実です。今回の転身に対してガッカリ、という反応を示したのはそういう方々でした。実際、私自身も大学院が終わったらどうしてやろうかなと企んでいたのですが、もろもろ考えた結果、しばらくアカデミック界を軸にしようと思うようになりました。
詳しい思考の経緯はダイヤモンド・オンラインのコラムで書いたとおりですが、この結論に至るまでには、日本の有数企業のトップの方、現役の政治家、学者、周りでベンチャーをやっている友人、そして今の政界新党ブームの中心的人物や様々な人達と話をしました。中国に出向いて話を聞いてきたりもしました。
私がやりたいこと、それは日本の閉塞感を打破すること、というのは2004年に起業したとき以来変わっていませんが、常にあるのは、その手段をどうするかというキャリア上の選択問題です。私の中では、財務戦略、あるいは、ベンチャーの二つのどちらか、あるいは両方が常に中心に据えられています。ニューヨーク赴任時に見たアメリカ企業の財務戦略のダイナミズム、そして、一度感じてしまうと快感になってしまうベンチャー立ち上げた時の独特のウネリみたいなものが、閉塞感打破の何らかしらの突破口になると思っています。これは直感でしかありませんが。ので、サラリーマンをやめた後は、その2軸のどちらかに依って立ってきました。
今回、大学院および大学での研究テーマはまさにその二つです。コーポレート・ファイナンス、および新興市場とIPO。教える講義内容も同様です。大学での研究というと、何か閉じ籠もる印象がありますが、私の場合は、最終的にはそれら研究成果を日本企業にバンバンお送りして、議論をかわして、彼らが本当に必要なことを提案したいと思っています。もとが投資銀行の出ですので、企業にとっての最適アドバイスを提供したいというところは変わらないんだと思います。
そういう観点では、何もわざわざ大学の教員にならずとも、投資銀行、あるいはコンサルティング企業でもできないことではないかもしれません。あるいは、自らがベンチャー企業を立ち上げるということでもいいのかもしれません。しかし、幸いなことに自分の周りには優秀な起業家がたくさんいます。ただ、彼らはことファイナンス面に関しては答えの見つからない迷宮で考えこむことが多いようです。優秀な起業家がたくさんいる中で私が起業するよりは、私は彼らの右腕となり、ファイナンス面でサポートして差し上げる、あるいは、日本にとって必要なより活力ある新興市場の市場設計について考えを推し進めるという形もあるかなと思ったりします。
もちろん、一度起業した身としては、もう一度やりたいという思いもあります。ただ、今でなくてもいいな、と。そして、投資銀行やコンサルティング企業では、様々な利害関係がありますので、クライアントに提案したい内容もできないこともあります。それがアカデミックの立場であれば、関係なくできるようになります。
そして、なぜ北海道か、という点ですが、自分の中に欠けているパーツを考えるに、地方というキーワードが浮かび上がりました。社会人になってからは東京の山手線の内側とマンハッタンしか経験したことがありません。一方、閉塞感の打破は地方にとっても大きな問題ですし、今後の日本を考える上で、地方をどう活性化するかというのは非常に重要だなと。「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」というのは踊る大捜査線の中での有名なセリフでしたが、それが今の日本全体に起こっていると思います。政治の世界でも脱官僚を掲げる政党がありますが、政策を考える上でも地方の事をきちんと理解する必要はあるなと思います。別に私自身が政策サイドに回るわけじゃないのですが、向こう30年ぐらいのキャリアを考える上で、30代のうちに地方に行く必要があると思いました。
私自身は、情報や刺激を常に受けるところにいたいと思っていましたので、東京や海外以外でのキャリアは考えたことがありませんでしたが、自分が地方のために出来ることって何かないだろうかと考えるようになりました。自分ひとりでできることなんてほとんどないのですが、でも、微力ながら何かしてみたいな、と。その意味、アカデミック界に転身すると決めてからは、最初は地方に赴任するということを決めていました。今回のポジションは公募に応募したものだったのですが、この公募を見つけたときに「まさにここだ!」と思いました。ピンと来ちゃったんですよね。そして、いざ赴任すると、やはりここでした。
もっとも、私の専門分野であるコーポレート・ファイナンス、M&A、そしてベンチャー企業に関しては、東京にいて実務者の方々と様々な議論やフィールドスタディをすることが非常に重要になります。したがって、またいつかのタイミングでは首都圏に戻るという選択肢を模索する可能性も高いとは思います。ただ、今自分のやるべき事はここにあるんだな、と北海道に来て思います。
ただ、いくら意気込みを語ったところで意味はありません。10年後、15年後になって、自分の働きが少しでも日本の閉塞感を打破することに何らかつながったかどうかを検証して初めてナンボの世界だと思います。今回の新たなキャリアに関しては、妻の理解とサポートには大変助けられましたが、家族のためにも完全燃焼したいです。
今、学部では70名ほどの生徒を相手に授業をしていますが、この70名の生徒の目を輝かせることなくして、閉塞感の打破だの言えないと思います。私にとっては、自分が受け持つ生徒の方々に少しでも多くの何かを得てもらうこと、それが使命であり、その生徒の方々がそれぞれの持ち場(それは社会人学生の場合は職場や家庭、あるいは、社会になるでしょうし、学部学生の場合は、所属するサークルや部活、そして今後入社して行く会社などになるでしょう)に何か持ち帰れるものを提供できるようになりたいと思います。
そして、日本企業に取って有益な研究成果を残す、この二つが課せられたタスクだと思います。
とりとめない、まとまりのない長ったらしい文章になりましたが、ご報告でした。結果を出して、またご報告できるように頑張ります。また、研究会や学会など、頻繁に東京には来ていますので、引き続き様々お誘いくださいますよう、お願いいたします。
2010/04/08 木
昨日の初回授業は、90分の講義時間の間に、40分のオリエンテーションを10分の休憩を挟んで2回行うというものでした。確かにこの40分のオリエンテーションというのは学生にとってメリット大きいですよね。最初の週はどの授業を履修しようか迷っているわけで、時間帯が重なる授業は二つ、三つと最初は見たいですものね。
自己紹介、授業内容の概括、そして、3年生、4年生しか履修できない科目ということで、最後にこれから就職活動、または新社会人生活を贈るに際しての簡単なアドバイスみたいなもので、初回オリエンテーションとしました。
ツイッター上で、大学の授業でもツイッターやインターネットを活用した試みをどんどんやるべしという、@fujisiroさん周りでのやりとりに触発されて、私も自己紹介において、ツイッターアカウントを学生に告知しましたが、なかなかに財務管理論の授業でツイッターを用いて授業の中身を濃くするというのは容易ではなさそう。
オリエンテーションでは、会計や決算書とファイナンスのつながりや違いみたいなものを簡単に触れ、あとは、就職活動アドバイス。鍵は一つ。面接に受かるか落ちるかは本気度の違いだけ。学歴、成績は多少は関係あるかもしれないが、一番は本気度。そして、面接で聞かれることは3つだけ。who are you, why this industry, and why this company。どんな奇怪な質問をされても、必ずこの3つのどれかに帰着するはず。そしてこの3つが答えられない会社、あるいは業界は、自分にとっておそらく違うんだろうな、と思います。
オリエンテーションが終わった後に、エクセルが苦手な生徒さんから大丈夫ですか?と質問があり、月内のどこかの時点において、エクセルの使い方の課外授業を実施しようかなと思います。また、今日のお話、なんだか感動しちゃいました、と言いに来てくれた生徒さんもいて、まずはよかったよかった、の初日でした。
「課題を2~3週間に一度出すから、結構ハードな授業になると思うよ」と生徒に伝えると、「どの授業も大体それぐらいは課題出ますよ」とのお返事。やはり、小規模大学ゆえにキメ細かい指導ができている様子で、内定獲得率が全国有数の片鱗を初日から垣間見ました。
2010/04/02 金
金融庁の金融研究センターでこの1年間取り組んできたディスカッションペーパーを先月下旬に公表しました。ご興味ある方はこちらからご覧ください。 金融研究センター長の慶応大学の吉野先生による論文要旨は以下の通り(抜粋)です。
=====抜粋始め=====
新興市場と新規株式公開のレビュー
岩井 浩一 金融研究研修センター研究官
保田 隆明 金融研究研修センター専門研究員
本稿は新興市場と新規株式公開に関するレビュー論文である。内外の既存研究を概観することを通じて、本邦市場の制度設計への示唆を引き出すこと、及び、今後の研究課題を整理することを目的としている。
新規株式公開は多くの市場参加者が関与する各種の手続きから構成されており、その結果、多様な利害対立が内在している点に、その最大の特徴を求めることができる。換言すれば、新興市場や新規株式公開の望ましい制度のあり方は、市場参加者によって異なったものとなる。
こうしたなか、既に国内でも行政当局、自主規制機関、業界関係者、研究者等によって、新興市場や新規株式公開の望ましい制度のあり方に関して活発な議論が進められてきたが、これら議論の多くは市場参加者間の利害対立をどのように調整すべきかについて、必ずしも、統一的な視点あるいは公平な立場から整理してきたわけではないように窺われる。そこで本稿では、既存研究を丹念に調べることを通じて、新興市場や新規株式公開の制度設計を考察するうえで重要となる切り口を提示し、これをもって、既往の議論に対して新たな洞察を提供することを企図している。
こうした目的のために本稿は幅広い論点に亘り新興市場や新規株式公開を考察している。議論は2つの柱から成る。第一は新規株式公開を巡るアノマリーを通じた考察である。具体的には、過小値付け問題(アンダープライシング)、中長期アンダーパフォーマンス、IPOサイクルに注目する。これらアノマリーの発生原因に関する理論・実証分析を概観することを通じて、制度設計上の課題を浮き彫りにする。
第二の柱は、新興市場と新規株式公開に係わる各種法制度に関する考察である。価格決定・割当方式、上場基準・上場手数料、新規公開時の情報開示制度、需給調整制度、売買制度、上場廃止制度が本稿の分析対象である。各制度について、それが果たす経済的な機能、その機能が発現しているかに関する実証的分析を点検することを通じて、制度設計上の留意点を整理する。こうした作業を経たうえで、最後に、今後の制度設計に対する示唆と研究課題を取り纏める。
キーワード:新興市場(junior markets)、新規株式公開(IPO)、アノマリー(anomaly)、制度改革
=====抜粋終わり=====
共著論文で、私は週2日勤務の専門研究員という立場でしたので、実態としては共著者の岩井研究官の貢献がほとんどですが、私自身にとっては、初の論文公表ですので、こうやって形になって出ていくのはうれしいものです。
IPOや新興市場に関しては、自身が6年前にソーシャルネットワーキングサービスを立ち上げて起業し、その後ベンチャーキャピタルの立ち上げおよび投資、運用に携わったという経緯がありますので、比較的思い入れが強く、今後も研究対象としていく予定です。年内に一つ個別テーマでこの分野に関しての論文を仕上げたいと思っています。
今後は、5月の日本ファイナンス学会での学会発表(株主還元)、6月の証券経済学会での学会発表(エクイティファイナンス)と対外発表の機会が続きますが、学会発表や論文公表ができるようになってきて、やっとアカデミックキャリアのスタートラインに立てつつあるかなという状況です。周回遅れですが、焦らず少しずつ蓄積していこうと思います。
同じ執筆活動でも論文と書籍とでは、180度異なりますね。書籍執筆の経験は生きてはいるものの、論文執筆は全く別物で、当面苦労の日々が続きそうです(苦笑)。
2010/03/23 火
ツイッターが話題ですが、ツイッターって何さ、と思っている方も少なくないのでは?ということで、先日の日テレ「デイリープラネット」では、「今さら聞けないツイッター」をお届けしました。ご興味ある方はこちらからご覧ください。
かく言う私もツイッターのアカウントは3年前に作っていましたが、ほとんど利用していませんでした。この2年間は大学院に没頭して外部とのコミュニケーションをほぼ経っていましたし・・・。今回番組で解説するということで、久しぶりにactivateしました。ということで、本ブログのサイドバーにもツイッターの最新つぶやきを載せてみました。
ツイッターはブログより気軽に書けるのが楽でいいですね。
2010/03/21 日
週末、妻の仕事仲間のスタイリストさんが我が家に遊びに来たので、ついでに私のファッションに関してアドバイスをいただくことに。クローゼットの中身をダーッとみて、持っているスーツ、ネクタイ、シャツなどから最適な組み合わせを考えてくれます。
スーツとシャツに関してはある程度数も持っているし、オーダーメイドにはしないものの、ある程度ファッション雑誌等に登場するブランドのもの買っているので、そんなにダサいわけではないだろう、と普段から思ってはいます。一応、テレビの収録や雑誌の撮影の機会もぼちぼちあるので、それなりに、という思いはあって、パッと見た感じやや派手目のものも持っているつもりではあります。
が、そんな思いは5分で吹き飛ばされました。。。
自分のファッションがいまいちであることを指摘されてうれしい人は誰もいないはず。なので、相手に「そういうのは似合いませんよ」とか、「これはいまいちカッコよくないですね」なんて言ってしまうとへそを曲げてしまう。相手が傷つかないように、相手にもっと似合うファッションを提案する、これはなかなかに難しいスキルですよね。そこは、さすがプロのスタイリストさんでした。私がイケてると思っていた自分のファッションは、一言でいえば「おじさんくさい」ということに気づかされました。
クローゼットの中からパッパと手際よくスーツやシャツを取りだして、「普段はこういう組み合わせでいらっしゃるんじゃないですか?」とやるわけです。そしてそれはまさに、「今日はちょっとカッコつけるか」という時の自分のファッションとして使う組み合わせそのもの。
「これ、全然いいんですが、このネクタイに代わりに、こんなのやるともっと映えるんですよ」と手元にあるファッション雑誌をめくりながら説明してくれます。「ふんふん、なるほど」と大納得。次は、ファッション雑誌をめくりながら、「こんなのも似合いますよ、こういうのもあると便利ですよ。ほら、こんな組み合わせで」と教えてくれます。自分ではきっと買わないものを、そうやって気付かせてくれるといいですよね。
また、自分ではいろんなスーツにシャツを持っているつもりでも、話を聞くうちに、ほとんど同じようなものばかりを揃えていることに気づかされます。「自分の好みのものを買うと安心するんですよね、でも、それだと変わり映えしないんですよね~」とのことで、それも納得。そうやって言われて自分の持っているスーツやシャツを見返すと、確かに似たようなものばかり。冒険したつもりのものでも、さほどではない。
揚げ句には、自分には似合うと思っていた色よりも、もっと似合う色があることを教えてくれます。私の場合はオレンジや黄緑などを揃えた方がいいと言われ、そんなもの、考えたことすらなかったです。
調子に乗って、オフの日のファッションについてもアドバイスをもらいます。ジャケットの着まわしやパンツ、靴。そして、眼鏡。眼鏡に関しては、10本以上持っていて、それなりに「眼鏡オシャレ度合い」に関してちょっとした自信もあったのですが、これも脆く崩れ去りました。持っている眼鏡が、みんなほとんど同じフレームなんですよね。
今回見てもらって、めちゃ勉強になりました。結論としては、自分が持っているもので何とかしようとしても難しい、ということでした。考えてみれば、そりゃそうですよね、素人が勝手に自分に似合うと思って買ってきたものばかりですので、それらだけでいい組み合わせを考えようとしても限界がありますよね。それよりは、まずはアイテムをダーッと揃えてもらった方がいい気がしました。自分で買いに行くと絶対にまたいつも通りのものを買ってしまうので、ネクタイとシャツをサイズを伝えたうえでスタイリストさんに何本かずつ買ってきてもらおうと思います。そしたらブログ上でbefore afterでもやってみますかね。
去年、いくつかのメディアで、一般人もスタイリストを活用し始めたという記事を読んだのですが、その時は「何さそれ~」なんて思っていましたが、いやいや、一般人こそ使うべきかもしれません。ご興味あればご紹介しますよー。
2010/03/19 金
備忘録メモ。
-イメージとしては、銀行口座を通じた進研ゼミのようなイメージ
-新設銀行とするが、途中で地銀とのネットワークを形成
-地銀の各店舗の一部スペースを子供たちの放課後スペースとして開放(学童)
-銀行は安全な場所ゆえ、学童にはばっちり。しかも大人がどうやって働いているか身近で見れる
-利息はLibor、または短期国債連動型として、できる限り短期で変化させる
-預金するときに、自分の預金をどのような企業に貸したいか決める
-融資先見学ツアー
-株式の売買も行えるようにする
-学校のテストの結果によって利息が変わる(戻ってきたテスト用紙を毎回ファックス)
-過去の自分を基準とした相対自己評価により、成長が見られれば利率が増える
-テスト問題から、各人の苦手な分野を抽出し、自動的に傾向と対策を提供
-英語で展開したほうが面白いか
お金だけじゃなくて、知識とアイデアをためる銀行。
穴だらけ。批判、否定をしない形で昇華させていく。
2010/03/17 水
山手線の7両目と10両目は6ドア車ですが(他の車両は4ドア)、先月より順次それらを4ドア車に入れ替えつつあります。最終的には山手線から6ドア車はなくなっちゃうようです。
6ドア車は朝10時までは座席が使えず、全員が立つ車両ですが、混雑率が緩和してきたので、朝の座席が使えるようにするってのは全然反対しませんが、4ドアにまでされるのは困ります。私は山手線に乗る時は大体わざわざこの6ドア車に乗るのです。なぜか、それは同じ人数が乗っていても、4ドア車ほどには混雑しないから、です。特に朝の通勤時間帯は顕著で、一度6ドア車に乗り始めると4ドア車には乗れません。
また、週末もこの6ドア車は重宝します。6ドア車には車椅子用のスペースが必ず付いています。ベビーカーと一緒に電車に乗る時は、この車椅子用のスペースにベビーカーを止められると他の乗客の邪魔にならずちょうどいいのです(もちろん、車椅子の方がいらっしゃればそちらを優先します)。4ドア車だと、ベビーカーの置き場にいつも困ってしまいます。
もともと、11両編成でたったの2両しか6ドア車はないのだから、それをそのまま存続してなぜいけないのさ、と思ったりします。6ドア車廃止の理由は地下鉄でも導入されているホームに可動式のドアを設置するため、だそうです。確かにたった2両のために、4ドア用のホームドアと6ドア用のホームドアの両方を作るのはコスト的に見合わないでしょう。また、あのホーム上のドアは安全上重要でしょうから納得せざるを得ません。でも、やっぱり6ドア車、存続してほしいです。
JRさん、なんとかなりませんでしょうか?
2010/03/15 月
子供は3歳ぐらいまでは、自分が赤ちゃん時代にお母さんのお腹の中にいたときの記憶を持っていると聞いたことがあります。会話が成立し始める3歳ぐらいに、お腹の中にいたときの記憶を聞き出すと、答えてくれるというものです。
これはぜひ聞いてみたいと前々から思ってきました。今やうちの息子も会話はちゃんと成立するようになってきたので、この数カ月の間に何度か試してみました。特に最近は、彼が生まれる前に撮った私と妻の写真なんかを見ると、「ねえねえ、くうちゃんいないよ」と言ったりするので、「こん時は、まだくうちゃん生まれていなかったもん。ママのお腹の中にいたんじゃない?」と会話したりするので、自分が今の世界とは別の場所にいたということまでは共有できつつあります。そこで、
「ねえねえ、くうちゃん。ママのお腹の中にいた時は何してたの?」
「えっとね。ずっとねんね」
「ママのお腹の中は何色?」
「えっとね。真っ暗」
「ママのお腹の中は何か聞こえた?」
「ちっさい声が聞こえるの」
「くうちゃんはどうやって出てきたの?」
「えっとね。大きな音がして、パッて明るくなって、そしたらね、くうちゃんうぇんうぇん泣いたの」
これまで何度か聞いてみた質問のうち、うまく答えられたものを総合するとこういう状態だったそうです。
興奮状態にある時に「ママのお腹の中で何してた?」と聞いても、「マックイーンと遊んでいた」なんて答えが返ってきてしまいます(マックイーンってのは、アニメ映画のCarsの主人公ですね)。
ただ、一つよくわからないのは、「ママのお腹の中にいるときは何を食べていたの?」と聞くと、毎回「りんごとぶどう」って答えが返ってくることです。彼は別にそれほどリンゴが好きなわけでもないし、でも、リンゴは必ず毎回返事として返ってきます。羊水はリンゴ味???ぶどうは、ぶどうジュースが好きなので、その影響かもしれませんが…。
しかし、胎児時代の記憶に限らず、子供の記憶力がすごいですね。
2010/03/13 土
「ねえねえ、このかわいいお姉ちゃんだあれえ?」
先月のある日。家族3人で朝食を食べようとしていると3歳の息子が発した台詞。息子が指をさしたのは妻が買ってきた女性用ファッション誌。確かにキレイな女性が載っています。それは事実ですが、つい数か月前までであれば、「この子だあれ?」あるいは、「この人だあれ?」だったものが、「かわいい」、という形容詞がつき、なおかつ、「女の子」ではなくて、「おねえちゃん」。
3歳児にとって「おねえちゃん」とは、「だれそれ君のお姉ちゃん」であるべきであり、間違っても女性の代名詞として「おねえちゃん」という言葉が出てくるはずはない。でも、息子の発言は現実。
妻は冷たい視線で私を見ますが、さすがの私も、間違っても家庭の中ではそんなことは言いません。確かに外では「あのお姉ちゃんキレイやな」なんて台詞を友達と交わすことはあっても、まさか息子相手に「あの姉ちゃんキレイやな」なんて言うわけないじゃないですか。
別の日は、マンションの1階で年配の男性2名が会話をしていたところを通り過ぎていくと、直後に
「ねえねえ、あのへんなオジサン達は何やってんだろうね」
と息子が言うので、もう、聞こえちゃったんじゃないかと冷や汗もので、急いで彼の手を引っ張って歩いて行きました。
そして、今日は温泉に連れて行くと、水風呂に興味津津。足まで浸かって水遊びをしていましたが、さすがに冷たくて入ることはできませんでした。と、そこにサウナ上がりのオジサンが一人やってきてばしゃばしゃ勢いよく水浴び。
「ねえねえ、なんであの人は冷たいお水をかぶるの?」
「えっとねえ、それはねえ・・・」
幼児は何を言い出すかわからないので、ハラハラしますね。
2010/03/11 木
3月24日開催:RTC vol.30 『日本活性化の鍵-大企業×ベンチャー』
第30回RTC Conferenceを3月24日水曜日夜に開催します。
(参加お申し込みはこちら)
以下案内文です。
去年IPOを果たした日本企業はたったの19社でしたが、中でも、いわゆる「ザ・ベンチャー企業」はバイオベンチャーのテラやレシピサイト運営企業のクックパッドなどがあったもののほとんど存在せず、ほぼすべて正露丸の大幸薬品のように創業から何十年もたった企業、あるいは三菱総研のようにグループの後ろ盾のある企業などでした。
この状況からは、いわゆる「ザ・ベンチャー企業」が上場する道はほぼ途絶えたかのようにすら見えます。また、ベンチャー企業に投資を行うVCファンドでは、日本アジア投資が事業再生ADRを利用し、経営再建に取り組むなど、ベンチャー企業に投資をしても儲からない状況が続いています。
かたや中国の上海証券取引所では「創業板」と呼ばれる中国版ナスダック市場がオープンし、次は海外の魅力的な企業を上場させる「国際板」と呼ばれるインターナショナル市場をオープンする予定とのこと。東証に上場するIPO企業の資金調達金額は昨年は200億円強、一昨年でも300億円台でしたが、ナスダック、あるいはロンドン証券取引所、そしてなんと、インド、上海の証券取引所ですら桁が二つ違い、1兆円を超えています。
このような状況を嘆き憂うのは簡単ですが、それでは何も生み出しません。そこで、今一度ベンチャーについて再考し、どうすれば日本のビジネス活性化につながるかを考えてみて、アクションを起こす必要があると考えます。特に、日本では「ベンチャー企業v.s.大企業」という図式で語られがちですが、「ベンチャー企業with大企業」、あるいは、「ベンチャー企業supported by既存のビジネス界」の図式も科学する必要があるかと思います。
今回は様々なキャリア経験を積んで30代になってから起業をした二人の起業家を招き、成功するベンチャー像、そして日本のビジネス活性化について議論したいを思います。ゲストスピーカーは以下の2名の方々です。
■楠見敦美氏
株式会社イエノナカカンパニー代表取締役 兼
株式会社カジタク取締役COO兼CFO
ソフトバンク、シニアコミュニケーション(マザーズ上場)取締役を経て昨年起業しイエノナカカンパニー代表取締役に就任。同時に、株式会社カジタクの取締役にも就任。イエノナカカンパニーにおいては、家の中の暮らしを向上するサービスの開発運営を中心に事業展開し、10分で作れる野菜中心のヘルシーメニューを宅配する「イエコック」サービスを開始。カジタクでは、家事代行業を中心に家の中の効率化サービスを展開しており、経済産業省「ハイ・サービス日本300選」に選ばれる。また、J-REITと提携し生活支援サービス付の賃貸マンションの展開を進めるなど事業パートナーとの共同プロジェクトに積極的に取り組む。
上場企業の取締役の経験をはじめ、また、カジタクでは株主に伊藤忠食品を抱えるなど、これまでのキャリアでの経験を生かし、事業パートナー作りを上手く自社の成長加速に活用しており、そのあたりを中心にお話を伺う予定。
■南壮一郎氏
株式会社ビズリーチ代表取締役
モルガン・スタンレー証券(M&Aグループ)、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げおよび投資担当を経て2003年に株式会社S-1スポーツを設立し、日米のスポーツ関連企業に対し、戦略コンサルティング業務を行う。2004年、新球団設立に興味を持ち、楽天の三木谷氏に直談判し、楽天イーグルスの創業メンバーとなり、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長、パリーグ共同事業会社設立担当などを歴任。2009年に株式会社ビズリーチを起業し代表取締役に就任し、年収1000万円以上の転職市場に限定した日本初の個人課金型の転職サイト「ビズリーチ」をリリースする。その他、ジュビロ磐田のアドバイザー、慶應義塾大学大学院の講師も務める。
ビズリーチリリース後は、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」や「ガイアの夜明け」などで特集され、メディアからの取材件数は50件以上に上る。
20代で起業した時と、今回の起業で何が違うのか、また、PCCWや楽天野球団の立ち上げチームでの経験がどう生きているかを中心にお話を伺う予定。
1年ぶりのRTCカンファレンスですが、司会はいつもの通りブログ:近江商人JINBLOGの上原仁とブログ:ちょーちょーちょーいい感じの保田隆明とのダブル司会。上原はベンチャー起業家の視点から、保田は経済・金融の視点から、ゲスト両氏の深部に切り込んでいきたいと思います。また、保田は4月から大学の教員になり、ベンチャービジネスをアカデミック的見地からも研究を進める予定です。RTCを起点とした中身のある産学連携を実行したく、アイデア、協力者も当日募集する予定です。
■RTCカンファレンスVol.30『日本活性化の鍵 -大企業×ベンチャー』
○日時: 2010年3月24日(水)19:30-21:30(19:15受付)
○場所: T'S 渋谷アジアビル5階
JR・東京メトロ 渋谷駅ハチ公口 徒歩7分
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-16 アジアビル5F
○参加料金: 2,000円
○申込方法: こちらの申し込みフォームからお申込ください。
○その他:
・筆記用具と名刺をご持参ください
・参加者同士での肩肘張らないディスカッションタイムがあります
・21:45~23:15で近辺での大懇親会を予定しています(参加自由)
RTCカンファレンス自体初めての方もたくさんいらっしゃると思いますが、たいへんフラットで気軽な雰囲気の場です。いつも初参加の人の方が多い会ですので、お一人でも気楽にご参加ください。きっとスカーッと元気出ますよ!
2010/03/03 水
「ねえねえ、くーちゃんのパパ~」
たまに、朝、息子を保育園に送ると、必ずと言っていいほど誰か息子と同じクラスの子供が寄ってきます。「これ作ったの~」とブロックを見せてくれる男の子がいれば、「くーちゃんと私、同じマンション。私は12階」と話しかけてくる女の子もいます。そして、少ししゃがんだ隙におんぶしてもらおうと、背中から乗りかかってくる子もいます。皆、非常に人懐っこい。
単に人懐っこいだけならあまり気にならないのですが、たまにしか送りに行かないのに、子供たちがみんな私が「くーちゃんのパパ」であることを知っていて、かつ、直接「くーちゃんのパパ~」と話しかけてくると話が違ってきます。名指しで呼ばれると、ちゃんと対応しないといけないと思いますし、それこそ、存在を覚えてくれたことに対して何らかのお返しをしてあげないと、と思います。すると、自然と会話に耳を傾けますし、朝の忙しい時間でも、少しはかまってあげて遊んであげたりしようと思います。
そんなときに思い出したのが、知り合いが言っていた次のような話。上司に挨拶をしても全然答えなかったのに、ある日上司の名前を付けて「○○さん、おはようございます」とやると、「あ、おはよう」と返事が返ってきたとのこと。やはり、名前を付けるかつけないかで全然対応が違ってくるわけです。
子供たちに対する自分の接し方を省みても、「くーちゃんのパパ~」と言ってきた子たちのことは覚えますし、送りに行った時に「今日はいるかな~?」と何気なしに見渡したりします。名前を呼ぶことの大切さを3歳児に教えてもらいました。


















